早稲田大学のオープンカレッジ、文楽の講座に向かう途中、沢山の見頃の紫陽花を見る事ができました。

まずは自宅を出てすぐに目に飛び込んできたのが、清楚な白と青の紫陽花。
今一つの天気にもかかわらず、爽やかな気持ちに…

紫陽花の時期を迎えたのですね。

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そして校舎のある駅を降りて教室に向かう道すがら、またまた紫陽花の御出迎えを受けました。

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紫陽花の名所ではなくても、こんなに沢山の紫陽花を見る事が出来る事にちょっと驚きです。
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色とりどりの紫陽花は鬱陶しい梅雨を乗り切る為に神さまが下さった贈り物のようです。

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実は今朝のニュースで、黄色の美しい花々が咲く花畑に戦車が並んでいるウクライナの様子を見て、やるせない気持ちになったばかり。
可憐な花と戦車は全く相容れないもの。

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美しい紫陽花の近くに戦車が存在していたら…
そんな事を思ってしまいました。

くしくも、今日の文楽の講座では
「絵本太功記」が取り上げられました。

登場人物の名前は微妙に変えてありますが、
信長を倒した明智光秀が豊臣秀吉との戦いに臨まなければならなくなった時

“夕顔棚の段”で光秀の母が次のような言葉を言います。
「もうやもめ暮らしの楽しみには、夕顔棚の下涼み、すつるべきものは弓矢ぞ」と。

独り身の自分の楽しみは美しい夕顔を愛でること、弓矢を持って戦うことではない。

戦さに向かう息子光秀や孫を深く憂いての言葉。

すつるべきものは弓矢ぞ。
深く深く胸にしみる言葉です。

ウクライナの花畑の戦車。
見頃を迎えた紫陽花。

穏やかに紫陽花を綺麗だと思える幸せをしみじみ思います。

弓矢を捨てて、美しい花々を愛でる事の出来る平和な日が1日も早く来ますように…