1年の締めくくりの大晦日の今日
今年は何冊の本と出会う事が出来たのだろうかと読書ノートを開いてみました。
数えてみれば50冊!
だいたい1週間に一冊。
これが多いのか少ないのかはわかりませんが、
コロナ禍になって読書する時間が増えたのは確かです。
ただ、かなりの近眼の上に老眼も加わり
若い頃のように本を読むのが容易ではなくなっております。
出来るだけ永く本を読み続けられたら良いのですが…
正直内容や結末を覚えているかと尋ねられたら、答えに窮してしまいますが…(笑)
この50冊の中で印象深かった本は…?
と問われたらどの本をあげましょう。
まず、一冊目は
平野啓一郎さんの「本心」
近未来の日本、格差がひろがり、閉塞感が溢れて、将来に希望を見出せない世界。
現実世界と仮想世界の境が曖昧で、まるで
数年後の世界を見ているようで、読んでいて
不安になってしまったのですが…
最終章で、主人公の歩む先に希望が見えてホッとして本を読み終えました。
その時の自分の気持ちがいまだにはっきり思い出せるくらいインパクトのあった本です。
2冊目は
大好きな作家、辻村深月さんの
「琥珀の夏」
辻村さんの著作はどれも忘れ難くて、とくに
「鏡の弧城」や「東京会館とわたし」は大好きな作品。
こちらの作品も辛い題材ではあるものの
登場人物に優しく寄り添う辻村さんを感じ
作品を読み終える事ができました。
この作品も忘れ難いものとなりました。
3冊目は
カズオ、イシグロさんの
「クララとお日さま」
実は、イシグロさんの本は初めて読んだのですが…
シンプルで淡白な語り口でありながら、
人のありように深く切り込んでくる。
エンディングが印象深くいつまでもクララの事を考えおりました。
長くなってしまうので、3冊だけのお話しになってしまいましたが…
来年も沢山の素晴らしい本に出会う為に読書を続けていきたいと思います。
今朝の読売新聞の編集手帳に
99歳で亡くなられた瀬戸内寂聴さんの
人生案内のコメントが載っておりました。
ご覧になった方も沢山いらっしゃると思いますが…
「愚かで、ずるくて…だから、人間は、かわいくて、なつかしくて、体をよせたくなる」
来年こそは親しい人、大好きな人と体や気持ちをよせられる年となりますように!
年初めは寂聴さんのご本から読み始めようかと
思ったのでした!
今年最後のブログとなりました。
今年一年、拙いブログにお付き合い下さり本当にありがとうございました。
皆様、どうぞ良い年をお迎えください。