2021年11月


またまた歌舞伎のお話しで恐縮です。
今月の東京の歌舞伎座は顔見せ公演の月。
(因みに京都南座は来月です。)
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ご存知のごとく顔見せ公演とは、これからの1年この役者達でやっていきますよと観客に”役者の顔を見せる”大切な公演の事です。
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そしてまさに今月顔見せ狂言にふさわしい公演が行われております。

第2部の”連獅子”です。
連獅子は役者二代、あるいは三代が並んで演じる歌舞伎の人気狂言のひとつ。
激しくかしらを振るその姿は正に圧巻!

そして今月の連獅子は今年77歳の片岡仁左衛門さんとお孫さんの千之助さん共演による連獅子。
千之助さんは現在21歳。
歌舞伎ファンとしては、絶対に見逃せない‼︎
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正直、若い頃は荒々しく勇ましい若い獅子の
動きに目が行きがちで、親獅子の動きに物足りなささえ感じていたのですが…
ああ、全くわかっていなかった私です。

親獅子の役者の会場を包み込むようなゆったりとした動きこそ芸の極み。

親獅子の子獅子に対する深い愛をその押さえた動きで表している。

そのように演じられるのはベテラン役者にしかできない。

そんな事がわかったのは自分が親となり孫を授かったからです。

同じ演目やその演技が歳を重ねる事で深く理解出来るようになってくる…
そう思うと歳を取ることも悪いことばかりではありません(笑)。

コロナ禍での今年の歌舞伎公演。
ベテランの歌舞伎役者さん達が果敢にチャレンジをして私達歌舞伎ファンに沢山の元気を下さいました!

歌舞伎役者の皆様にも深い感謝です!




続けて京都の旅のお話しです。
しかも…また食のお話から始まります(笑)。

京都駅と直結している京都伊勢丹。
京都に行く時は立ち寄る方が多いと思います。

今回も何か面白い物がないかとぶらぶらしていたら、目に入ったのがこちらのお店です。
“沙織”というお店。
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“丹波の栗に思いを寄せ紡ぐ…”
モンブランのお店のようです!

モンブランのお店…と知った瞬間、
“あっ‼︎“っと思わず声が出てしまいました。

以前次男夫婦が京都を訪れた時、モンブランの超人気店に朝早くから並んだと話してくれた事を思い出したからです。

モンブランの超人気店はどちらだったのと尋ねたら…
”沙織です!”と即次男のお嫁ちゃんから返事が来ました。

これは素通りできません(笑)。
しかも、期間限定のポップアップショップで、並んでいる人もいません。
並ぶのが苦手な私には、本当にラッキーなチャンスです。

注文したのは、お店の看板商品、和栗の最高級品、京丹波栗を使ったモンブラン。

お値段ははりますが、久々の遠出旅。
お財布の紐も緩みます(笑)。

注文したモンブラン、栗を搾り出して完成する瞬間も見せて下さいます。
こちらが私の注文したモンブランです。
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食べるのがもったいないような…
でも、もともとモンブランには目のないわたくし。
口に入れた瞬間、そのほど良い甘さと丹波栗の
おいしさにノックアウト。
ただただ、口に運び続けたのでした!

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食べてばかりではありません(笑)
京都の最後の日です。
神社仏閣もしっかり訪れました。
まずは三十三間堂から。

実は地下鉄に乗ったら三十三間堂のポスターが
目に入ったので足を運んだのでした。
もともと行きたいとは思っていたのですが、ポスターを見た事で呼ばれているな…と思いました。
本当に行き当たりばったりの一人旅です(笑)。
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これでもかと並んでいる仏像の数々。
圧巻です!
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東福寺も修学旅行以来で、木々も色づき始めているかもしれないとちょっと期待して足を運びました。
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東福寺、やはり期待通り!

最後はどこへ行こうかと迷ったのですが、二年前に行っ清水寺はまだ工事中で、清水の舞台を
拝めませんでした。
京都の顔である清水寺で今回の一人旅の終わりにすることにしました。
今であれば、外国人観光客はいません。
ゆっくりお参りもできます。
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やはり紅葉も始まっていてとても綺麗です。

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しかしです。

ゆっくりお参り出来るという期待は、しっかり裏切られました(笑)。
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なんと、沢山の修学旅行生で賑わっていたのです。

そうです、秋は修学旅行のシーズンでした。

コロナ禍ですっかり失念していたのですが、
感染者が落ち着き修学旅行も再開したのですね!
修学旅行生を呼び混む清水寺の参道のお店の方達の声も弾んでいるような…
これが本来の観光地の姿。

静かな参拝とはならなかったのですが、お店の人と同じように賑わっている清水寺を見てとても嬉しくなったのでした。

少しずつですが、コロナ前に戻ってきている…

感染者数がこのまま落ち着き色々な場所で以前の活気を取り戻してくれますように!
京都の旅で改めてそう思ったのでした。


1人旅のパート2です。

いつも京都1人旅の時は、訪れる場所を朝起きた時に決めます。

ざっくりと旅行の本は見ますが、京都のように見るべき場所、訪れる場所が沢山あるところでは、どこに行っても全くハズレはありません!

朝おきて、京都の地図と睨めっこ。
“そうだ大原にはしばらく行っていなかった。”と思い、大原に向かって地下鉄に乗り込みました。

久々の大原は、勿論三千院から。
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三千院から、実光院、勝林院、宝泉院、来迎院、寂光院と定番のコースを周りました。

一番、心惹かれたのは寂光院。
聖徳太子が御父用明天皇の菩提を弔うために創建されましたが、源平の戦いで敗れ一人生き残った建礼門院徳子が終生過ごしたお寺としても有名です。

石段を登りきると
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寂光院があります。

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苔むした門や庭にとても赴きがあり、ここまでかなり歩いたのですが疲れも忘れ寺院の中でしばし佇んでおりました。
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京の都の煌びやかな生活から一転、亡き夫、子供、一族を思い寂しい大原の里で簡素な生活を送った建礼門。
その気持ちを思うと複雑な気持ちになりました。
美しい紅葉をどんな思いで眺めていたのでしょうか…


大原には大原女と呼ばれるこんな可愛い石像も
道々に置かれていて観光客の目を楽しませてくれます。
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23体の大原女があるそうです。

大原は紫蘇も有名。三千院では無料で紫蘇茶が頂けます。IMG_4346

大原のバス停から三千院まで、コスモス畑に始まり今、旬の物が並んでいました。
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今、美味しいもの…
そそられます!
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今月号のゆうゆうでも”冷え”の特集でご紹介した大好きなゆず。
本当は沢山買いたかったのですが、荷物になると考え泣く泣く断念(笑)。
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こちらの千枚漬のかぶらの大きさにはびっくり‼︎
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寂光院からバス停に向かい畑道をテクテクと歩いておりますと
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ちょっと、気になるお店を発見。
このような場所に忽然とレストラン。
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聞けば、地元で取れる野菜をふんだんに使ってお料理を提供している、大原リバーサイド カフェ キリンというレストラン。

大原でも未だクローズのお店が多いので貴重な
存在。

ランチタイムは凄く混むのですが、ちょっと遅めの時間ゆえ空いております。

これはトライしないわけにはゆきません!
感染予防を徹底したバイキング。

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新鮮な食材とシンプルな味付け。

採れたての野菜の力が凄いのです。

そして圧巻は鞍馬の納豆!
一つ一つのつぶが力強く、味が濃いのです。
醤油も辛子もつけず頂いてしまいました。

買い求めたいと思いましたが、こちらは生もの。
またまた断念!

ご存知の如く、美味しいものの宝庫の京都。
有名な料亭や素晴らしいお店のお料理は勿論美味しい。

でもシンプルに味付けした新鮮な食材を頂く…
力強い野菜のおいしさ…
これが一番美味しく、一番の贅沢!
カフェ キリンさんで改めて思いました。

パート2はいつもの事ながら食のおはなしで締めくくりでございます。

次もまた京都のお話しです。
これまたお付き合いください。



以前からずうっ〜と、行きたいと思っていた正倉院展。

得意の1人旅で、思い切って行ってしまいました(笑)。

1人旅、今の状況にぴったり!

本当に久しぶりの遠出です。
せっかくなので、正倉院展を見てから、京都にも行く事にしました。

およそ2年半ぶりの奈良。
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正倉院展も日時指定の事前予約。
入場者を制限している為、当日のチケット販売はありません。
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大事なチケットを握りしめ、いよいよ会場に入場です。
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奈良時代から伝わる数々の宝物。
その状態が良さにはただ、ただ驚くばかり。
令和の時代に生きる私達がこれらの宝物を見ることができるのは奇跡ともいえます。

丁寧に保存され、最高の技術で修復を繰り返す。
何より宮内庁がその責務を負っているところが大きいです。

1番心惹かれたのがこのポスターの螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)です。奈良では25年ぶりの公開。その美しく、細やかな細工にしばし見入ってしまいました。
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さて展示会場を後にして1番に最初に思ったのは、奈良の顔、鹿のこと。
観光客が激減して鹿せんべいをもらえないと聞いていたからです!
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いました、いました。
良かった、奈良の顔は健在!

しかもこのような鹿にも遭遇。
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さすが奈良と思わず苦笑い。
菊の鹿人形です。

正倉院展を見終わり、その足で京都に向かいました。
到着したのは、夕方。
お寺、神社はほとんどが閉まっている時間でしたが、秋は夜間の特別拝観をしているお寺もあります。
見逃す手はありません(笑)
どこに行こうが迷ったのですが、宿の方のアドバイスもあり知恩院に向かいました。
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昼の知恩院とは全く違う雰囲気です。

しかも知恩院の国宝御影堂で僧侶の方のお話伺い、木魚を叩きながらお念仏を唱えるという体験もできました。
夜のお寺でこのような体験が出来るのはなかなかレアな事です。

美しいライトアップ。
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少し色付き始めた樹々もとても綺麗。
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階段にも色づいた紅葉のライトアップ。
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昨年、ブログで高台寺のライトアップの様子もお伝えしましたがまた違う美しさ。

ライトアップされた寺院を見るのも京都を訪れる楽しみの一つになりました。

まずは2泊3日の旅の初日のおはなし。
あと2日間の旅のお話もしばしお付き合いくださいませ。



















11月に入り無事初孫の七五三をお祝いすることができました。
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数え年でお祝いするならば昨年のはずでしたが、コロナ禍ゆえ満3歳の今年、お祝いをしました。

11月に入り、感染者数が落ち着いてきて本当にホッとしました!
夏場のように感染者数が増加し続けていたらお祝いは出来なかったかもしれません。

我が家でも今年は、2番目の孫の誕生、お宮参り、そして初孫の七五三と行事が立て続けにありました。

皆様同様、コロナ禍で当たり前に出来ていた事が延期になったり取り止めになったり…

それでも、晴れ着を着て、神社にお参りして、家族揃ってお祝いできたわたし達家族は幸せです。

初めて結って貰った髪。
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うっすらとメイクもして頂き、最近のマイブームがプリンセスの孫は大満足です!
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実は孫の着ている着物は、お嫁ちゃんのおじいちゃまが(孫にとってはひいおじいちゃま)買ってくださったもの。

お嫁ちゃんのお姉さん
次にお嫁ちゃん
お嫁ちゃんのお姉さんの3人のお嬢さん
そして、この日は孫が着させて頂いたのでした。
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天国のひいおじいちゃまもきっと暖かい笑みを浮かべ孫を見守って下さっていると思います。

それにしても、このお着物の状態の良さには驚くばかりです。

そして驚く事がもう一つ。
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この日にお嫁ちゃんが着たお着物です。

こちらはお嫁ちゃんのお母様が、お2人のお嬢さんの七五三で着られたもの。
お嫁ちゃんのお姉さんも着て
孫の七五三に、お嫁ちゃんも着たのです。

ああ…
お嫁ちゃんのお母様に脱帽です。
私だったら、このようにお手入れ出来なかった…
神様はよくご存知!
だから私は男の子のママなのです(笑)。

何年後かに、孫がお嫁ちゃんが着た同じ着物で子供の七五三にのぞみ、ひいおじいちゃまが買って下さった着物を孫の子供達が着る。

同じ着物を何代にも渡って着続けれる事のできる平和な未来が永く永く続きますように…



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