今月の歌舞伎座公演は歌舞伎ファンにとっては本当に垂涎もの。
またまた歌舞伎のお話しで恐縮ですが、普段歌舞伎をご覧にならない方でもこのポスターには目を惹かれるはず。
今月の歌舞伎座の第3部、”桜姫東文章”の上の巻のポスターです。
片岡仁左衛門さんがまだ片岡孝夫さんでいらした時、坂東玉三郎さんと”孝•玉”ブームを巻き起こすきっかけとなった作品。
この作品がなんと、36年ぶりに歌舞伎座で上演されています。
6月には下の巻が上演されます。
仁左衛門さん、玉三郎さんが舞台に登場するだけで客席からはため息がもれます。
まるで絵のよう‼︎
幕が降りた時、全く知らないお隣の方が、
“素晴らしいですね… 本当に大満足‼︎“と話かけて下さったのですが、知らないもの同士でも思わずそんな声をかけ合いたくなる御両人なのです。
36年の時が流れようと舞台の上のお2人は若々しく、培ってきた芸の深さを強く感じました。
“よーう、松島屋、大和屋”と今は掛けられない屋号を心の中で言っておりました。
そしてもう一つがこちら。
第一部”勧進帳”。
弁慶を松本白鸚(はくおう)さん、松本幸四郎さん親子が、そして富樫役を幸四郎さん尾上松也さんが交互に演じております。
白鸚さん78歳の最高齢の弁慶。
エネルギッシュな力強い弁慶を白鸚さんがどう演じるのか…
そして
白鸚さん幸四郎さんのお二人の弁慶を見比べる事が出来る。
こんなチャンスは滅多にありません!
自在な境地の白鸚さんそしてエネルギッシュな幸四郎さんの両弁慶、どちらも目が離せず真剣に見入ってしまいました。
感染症が猛威を奮っている今だから、36年ぶりの舞台や親子で同じ役を務めるという試みに役者さんがチャレンジしていると伺いました。
こういう状況だからこそ見る事ができた今月の歌舞伎の舞台でした。
今週から、まん延防止等重点措置が実施されます。
舞台を含め色々な業種の方達に影響が出る事を思うと複雑な気持ちになりますが…
本当になんとか乗り切っていかねばなりません‼︎